手術件数の増加

急性期病院(280床クラス、栃木県)

地方の中核病院で手術件数を増加したいとの相談を頂きました。医局派遣で外科医を出して頂いてるとの事ですが、症例数が少ないので、人数を減らしたいとの打診をされており、来年までに増やせないか、といった相談主旨でした。

まず、手術曜日と手術時間を確認したところ、火・水・金が手術日で、水曜だけが午後手術、火・金は1日手術をしていました。手術室は2室あり、多い時は並列(麻酔科医が一人)でやりますが、最近は並列麻酔はやらない方向で、との事。麻酔科は医局派遣で、常勤はいないとの事です。

DPC病院ですし、中核病院ですので、手術紹介はそれなりに多いのですが、手術のスケジュール的に実施できないで取りこぼしており、その理由は「麻酔科医の確保ができない」でした。

まずは麻酔科医の確保からスタートしつつ、土曜日も手術できるように体制強化を開始。

患者さんからの要望は土日手術して欲しい、という意見が多かったです。
オペ看はどうにかなるのが分かったし、執刀医も土曜はいるので、あとは麻酔科医だけという事で、とりあえず、麻酔料全部持って行かれますが、麻酔を民間紹介会社から紹介頂き、着手から3か月目スタート。

ついで、麻酔科医を増やして、火曜、金曜と順次、2室の同時運用スタート。

8か月目に麻酔科医の常勤勤務を承諾頂ける先生が見つかり、大学には手術件数が昨年比170%とあり、来年も増える予定なので、と言う事で、派遣医師数は現状維持。フル稼働で手術をする事で稼働率・回転率も上がり、収益もグッと上がりました。

院内の情報の交通整理。

そして、目的達成する為の手段をどう見つけるかがポイントだったかと思います。