海外医療制度勉強会のご案内

2022/6/16

海外医療制度勉強会 第2期 #9台湾の医療制度 健康な人が多い台湾のヘルスケアシステム その謎に挑む

国民皆保険制度のスタートは

1963年 日本
1989年 韓国
1995年 台湾

といった感じになりますが、後発組だけあって、健康保険証のICカード化は2004年と早く、ITの活用などを前提にした取組をしているのが台湾です。2020年の調査では、台湾の医療水準や医療制度は日本よりも先進的と評価される事もあります。

今回は、日本と韓国とも比較するような形で紹介できればと考えています。

また台湾の医療予算は「総額予算支払制度」を導入しており、大きな赤字がでないような仕組みになっています。
保険者は単一でもあります。
前回の韓国でも解説をしておりますが、社会保険制度を導入している国は、医療の質を担保する為に
A)複数の保険者が保険料は同じで内容で競い合う、競争性の導入
B)単一の保険者として、効率化を図る
この2つが主流になっています。日本はいずれでもない、第三の道
C)複数の保険者があるが競争はなく、効率化についても微妙。かつ、審査機関と支払機関が一緒。

という独自路線を突っ走っています。
正直、これだけ赤字を出しているのに、ちょっと意味が分かりません。

そういう意味では、台湾の医療費での赤字防止の為の運営などは勉強するべき部分が大きいかと思います。
あと医療DX的な意味でも先行する台湾の事例を勉強するのは良いかと思います。

色々と学びの多い国の一つだと思います。