THN(Tokyo HealthCare Network)は勉強会&交流会を開催します。
交流会は、THN(Tokyo HealthCare Network)会員向けですが、今回は講師より希望を頂きまして、医師・医学生に関しましては参加費無料で参加頂けます。是非、ご検討ください。
8月のゲスト演者は、植山直人氏です。
講師紹介
植山直人氏
1958年福岡県生まれ。鹿児島大学医学部卒業。
卒後は、北九州市の健和会大手町病院にて救急医療を中心に研修を行なう。その後、中規模病院での勤務を経て、緑町診療所所長となり在宅医療に取り組む。
1998年に東北大学大学院応用経済学科にて福祉経済学を専攻、修士論文は「スウェーデン福祉国家の危機と展望」。
2009年に、日本で唯一の全国の勤務医を対象とした労働組合である『全国医師ユニオン』を設立、代表を務める。
内科医として在宅医療、産業医として労働安全衛生に注力。
★★★医師の働き方改革の実際と課題★★★
2024年4月より、医師の働き方改革が開始されます。
2018年4月から働き方改革が始まり、約6年の準備期間がありましたが、実際のところ、どこまでの病院が準備出来ているのか?
医師の勤務時間の上限が決められましたが、先進諸国と比較すると常軌を逸するレベルの時間外労働が認められています。
ILO(世界労働機関)の基準からもかけ離れていますが、日本に於いては地域医療の確保を優先した取組として、特例的に医師の長時間労働を認める方針です。
その一方で、医師の勤務負担の軽減が条件となっていますが、こちらも不透明な印象をぬぐえません。
今回、医師の労働組合の代表として10年以上、勤務医の労働環境是正について取り組まれている植山先生から、有効な医師の働き方改革の取組、またどこに課題があるのか、など、多種多様な視点からお話を頂きつつ、質疑応答が出来ればと思います。
※医師の働き方改革とは・・・
医師の労働環境改善と健康確保を目的として、長時間労働の制限を行う取り組みです。2024年4月1日から施行される改正医療法により、医師に対する時間外労働の上限規制(ABC水準という括り)が適用されることになります。
ABC水準とは、医師の時間外労働の上限をA・B・Cの3つのパターンで設定したものです。それぞれ対象となる病院や時間外労働の制限は、次のように定められています。
【A水準】
対象医療機関:下記例外(B水準、C水準対象医療機関)以外の病院
時間外労働制限:年960時間以下/月100時間未満
【B水準】
対象医療機関:救急病院や救急車の受け入れが年間1000台以上の病院など
時間外労働制限:年1,860時間以下/月100時間未満
【C水準】
対象医療機関:研修などを行う医療機関
時間外労働制限:年1,860時間以下/月100時間未満
※質問です「月100時間未満の残業の場合、12カ月でも1200時間だと思うのですが・・・」
100時間以上を働く場合も想定されており、追加的健康確保措置が規定されています。
【当日概要】
テーマ:勤務医から見た医師の働き方改革
場 所:東京都新宿区新宿4-2-21相模ビル
最寄駅:JR新宿駅ミライナタワー改札から 徒歩2分11秒(実測)
講 師:植山直人(全国医師ユニオン 代表)
パネラー:山崎大作(日経メディカル編集長)
溝口博重((株)AMI&I代表取締役)
18:45~ 会場オープン
19:00~20:30 植山氏 講演
20:30~21:00 質疑応答
21:00~21:30 交流会(軽く)
21:30~ 希望者による二次会