前回はベトナム、今回はインドネシアと東南アジアの国の医療制度について触れたいと思います。
インドネシアは群島国家という事もありますが、場所によって受けられる医療レベルが超違います。都市部であれば、それなりの医療が受けられますが、地方とか田舎はかなり厳しいレベルです。呪術治療も現役です。個人的には、そちらも興味がありますが。
2014年1月より、インドネシアでは、アジア最大規模の国民皆保険制度がスタートしています。2019年までに全国民の参加を目指しており、2004年に国民皆保険の導入を決めてから、実に15年掛かりのプロジェクトという事になります。
今回はこの辺りの経緯なども学びながら、世界人口第4位の国で、どう医療制度を浸透させていくのかを学べればと思います。
もともと、貧困層の4割が保険未加入という状況だったのを、政府保証での公的保険への一括加入という仕組みは、かなりチャレンジです。インドでも同じような事をやって四苦八苦していますが、医療費をどう賄うかがポイントになります。
また医療に関する保険料の徴収も課題です。
スマートな欧州の医療制度もいいですが、東南アジアの医療制度の整備も非常に興味深く面白いです。なぜなら、カネもない状況ですから、頭を使って工夫するしかありません。