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2021/7/21

7/21 日本の医療制度/ 第5回 令和の医療制度 各職種ごとの役割と期待の理解、これから医療はどうなるか?

1868~ 明治時代に入り、西洋医学の導入
1912~ 大正時代での「医療の大衆化」「保険制度の導入」
1945~ 戦後GHQによる国民皆保険制度への再構築
1952~ 日本医師会の武見太郎氏の手腕による、保険診療の拡充
1983~ 医師個人の医療から、厚労省による医療行政による統治体制への移行
大雑把にですが、このような流れで解説してきた日本の医療制度ですが、最終回はマクロな制度的な解説ではなく、各職種にフォーカスをした課題とこれからの方向性についての解説とさせて頂ければと思います。
前回の終わりの方に解説させて頂いたように、日本の医療制度は、医師が入院患者を選ぶ時代から、制度(≒この場合は診療報酬制度)が選ぶ時代に突入しました。制度が患者を選別し、治療方法を考え、医師らが実施する、といった方向性で進んでいます。
社会保障政策が、経済政策と裏表の関係にあり『失われた30年』と称される、経済成長がない日本社会にとって、社会保障のみが今まで通りとはいかず、統制的にコントロールする方向へとシフトしています。(極めて官僚的、と言わざるを得ない内容ではありますが)
この辺りを突っ込んで研究するのも面白いですし、それらの続きをしようかとも思いましたが、前回、質問も多かった事ですし、各職種ごとの近未来での役割と期待をテーマに第5回は開催したいと思います。
もちろん、制度的背景を元にした話になります。
チーム医療という言葉も、20年選手になろうかと思います。
実際、2018年の診療報酬改定から各職種の役割はより意識されるようになっておりますし、診療報酬においても施設基準で人の配置が前提になってきております。
ちょっと専門的な話もしつつ、各職種の役割を理解する事で、今後の医療経営やら病院回りのビジネスで役に立つ話が出来ればと思います。
05/26 第1回 明治時代~大正の医療制度
06/09 第2回 戦前の社会保険制度成立からGHQ時代までの医療制度
06/23 第3回 武見太郎の時代の医療制度
07/07 第4回 日本の医療制度改革 第一次~第六次医療法改正まで
07/21 第5回 令和の医療制度と今後の各職種の方向性と未来