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2021/5/26

5/26 日本の医療制度の歴史 第1回 明治時代から大正時代 西洋医学の導入と、日本の医療の土台を学ぶ

弊社代表の溝口博重が、日本の医療制度史についての講演を致しました。

『医療政策や医療行政について、勉強をしたい』という相談を、最近よく頂くようになりました。いくつか本を読んでみたが、分からない、との事でして、どういった書籍を読めばよいかという質問も頂きますが、その多くが、最近の医療政策動向について、もう少し理解をしたいといった要望です。
正直、最近の医療政策の動向だけ勉強して、理解を深めるのは難しいです。
というのは、これまでの流れを知らない識者の方は、最近の厚労省の通知などの話をするだけです。これは医療政策ではなく、監督省庁の言い分を理解しているにすぎません。
当たり前のことですが、日本の中央官庁の官僚がいかに優秀であろうと、ビジネスの世界に身を置いていない人達です。彼らの言う事が正しければ、日本はとっくに景気回復して、経済成長もいい感じになっています。
基本、役人は内向きであり、景気が良かろうが悪かろうが、給料も待遇も変わらない(現に給与が上がり続けていますし)存在です。
閑話休題
医療経済は、市場経済と異なる「統制経済」と呼ばれる領域になります。
「公定価格」で国が価格をコントロールする医療は、他の領域に比べると、監督省庁の意向が強く反映されます。これは診療報酬の改訂を通してのコントロールとなるのですが、その土台骨子となるのは、医療政策となります。
つまり、医療ビジネス的な観点でいえば、統制経済下においては、診療報酬の影響が大きく、その診療報酬の意味や流れをより理解する上で、医療政策の理解が必要と言えます。
診療報酬を「点」と考えて、その源流を遡ると、明治時代が源流となります。
「点」を「線」として学ぶ上で、医療史を学ぶことは非常に有用です。
という訳で、今回全5回で、日本の医療政策を「分かりやすく、すっきり理解できる」勉強会を開催致します。
ビジネスに関係してくるのは、第4回以降になると思いますが、その変遷を学ぶことで、監督省庁の言い分は、医療政策と必ずしも一致しない、という事を理解頂き、また2022年以降の診療報酬改訂の意義&意味についても、独自の見識をもって貰えるところを目標とした内容で開催致します。
医療政策を理解する、あるいは理解を深めるという事は、医療政策に対して自身の意見を持つことです。なぜならば、医療政策には目的があり、それを達成しようとする意思があります。医療政策の流れを理解する事ができれば、診療報酬の改訂情報など、単なる情報ではなく、意図やその着地点なども見えてきます。
医療機関で勤務する、経営者、医療従事者、医事課スタッフの方。
医療関連ビジネスを手掛けている、経営者、企画担当者、営業の方。
俺はプロの患者だぜ!という、国民の皆さまなどにおすすめです。
特に第4回・第5回は病院経営やビジネスに寄せての解説をする予定です。
是非ご参加検討ください。

05/26 第1回 明治時代~大正の医療制度
06/09 第2回 戦前の社会保険制度成立からGHQ時代までの医療制度
06/23 第3回 武見太郎の時代の医療制度
07/07 第4回 日本の医療制度改革 第一次~第六次医療法改正まで
07/21 第5回 令和の医療制度と今後の改革の方向性