弊社代表の溝口博重が、オランダの医療制度について講演を致しました。
オランダの医療制度は、管理競争制度という、ちょっと特殊な社会保険制度になります。同じ制度を採用をしているのは、スイスとかです。ユニバーサルヘルスシステムの評価として、オランダとスイスは評価が高く、ほどよく市場競争で、ほどよく国民皆保険といった感じでしょうか。
また「マントルゾルフ」に代表されるように、在宅ケアでもオランダは注目を集めています。特に日本では、オランダの「ビュートゾルフ」という訪問看護のやり方が脚光を浴びています。
ITと訪問看護の融合って感じですね。
でも、その前提にマントルゾルフがあるんですが、それを把握をしないで、表層的なところだけ真似ようとした日本の企業が上手く行っていません。
これまで海外の医療制度を紹介させて頂いてきた理由は、日本だけでなく海外のヘルスケアビジネスにも興味を持って頂きたい事、そしてそのビジネスの背景には制度がある事を理解してもらう事です。
そういう意味では、オランダは非常に勉強になるのではないでしょうか。
社会の在り方と制度、を考えるにはオランダはとても勉強になりますし、また前回のドイツでは「選択タスク」という方法で保険者(疾病金庫)の競争をさせる事でより良い保険サービスを受けさせようという取組をしていましたが、オランダの管理競争はその上位互換の制度とも言えます。
途上国でも研究されている、管理競争は今後、医療制度を導入する国のベースにもなりる制度ですので、知っておくとお得ですぞ!