激動のホスピス市場を生き抜く「ホワイトホスピス」
2026年1月12日、訪問看護支援協会主催セミナー
「激動のホスピス市場を生き抜く『ホワイトホスピス』」 において、
弊社代表の 溝口博重 が登壇いたしました。
本セミナーでは、近年急増する「ホスピス型住宅」を巡る訪問看護・訪問診療の実態を取り上げ、制度・構造・倫理の観点から現状と課題を整理しました。
溝口は、ホスピス型住宅における訪問看護・訪問診療の連携実態について、現場ヒアリングおよび公的調査をもとに解説しました。
特に、日本在宅医療連合学会の調査結果を踏まえ、
医師に対する虚偽病名の記載依頼
過剰な訪問看護の実施を求める圧力
それに応じない場合の主治医変更の示唆・強要
といった、医療の倫理を著しく損なう実態が存在することを指摘しました。
また、大手上場企業による数十億円規模の診療報酬不正請求事案にも言及し、
医療保険制度を収益源として最大化することを目的としたビジネスモデルが、一部で構造化している現状を問題提起しました。
登壇では、こうした問題が個別事業者のモラルにとどまらず、
「ホスピス型住宅」という制度上の明確な定義が存在しないこと
医療保険における出来高払い制度の構造
住宅と訪問サービスの一体化による患者囲い込みの容易さ
といった、制度設計上の欠陥や監視の空白によって助長されてきた点を整理しました。
行政による実効的な監督が及びにくい領域であることが、不正の温床となっている現状が強調されました。
さらに、欧州における緩和ケア・ホスピス制度との比較を通じて、日本の制度が抱える
利用者選択権の脆弱さ
利益相反に対する規制の弱さ
監査・統制機能の不足
といった制度的・倫理的課題を明らかにしました。
そのうえで、公共財である医療保険制度を守るためには、
制度定義の明確化
支払い方式・報酬設計の見直し
監査・指導体制の抜本的強化
が不可欠であると結論付けました。
本セミナーは、ホスピス・在宅医療・訪問看護に関わる多くの関係者にとって、
現状を直視し、今後のあるべき姿を考える重要な機会となりました。
弊社としても、今後引き続き、現場の実態と制度設計の両面から、
持続可能で倫理的な医療・介護のあり方について発信・提言を行ってまいります。