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2024/12/19

【海外医療制度勉強会】#3「アメリカの医療制度」前篇 米国の民間医療保険制度

2024年12月19日、弊社主催の「海外医療制度勉強会(第7期)」の第2回が開催されました。今回のテーマは「アメリカの医療制度(前編)世界最大のマネージドケアな医療制度」。
講師を務めたのは、弊社代表であり、医療経営と政策に精通した溝口博重です。

アメリカの医療制度は、世界最大の規模を持ちながら、その複雑さと多様性で知られています。本勉強会では、マネージドケアの観点を中心に、その仕組みや課題、そして日本の医療制度との比較を通じて、現状と可能性を掘り下げました。
1. アメリカ医療制度の全体像
アメリカの医療制度は、多くの保険プランと民間事業者によって運営されています。特に、民間保険に支えられた多層的な構造について詳しく解説されました。
また、マネージドケア(Managed Care)の概念やその成り立ち、医療費抑制を目指した取り組みについても触れられました。

2. マネージドケアの仕組み
マネージドケアの基本的な枠組みとして、以下のようなポイントが解説されました:
HMO(Health Maintenance Organization)やPPO(Preferred Provider Organization)などの主要なモデルの特徴と違い。
医療の質とコストを管理する仕組み。
プライマリケア医(PCP)が中心となる患者ケアの流れと、紹介制の重要性。
特に、日本の医療制度にはない「ネットワーク外診療費用」の高さや、「医療の選択肢の自由度」に関する議論が印象的でした。

3. アメリカの医療制度が抱える課題
マネージドケアの進化による効果的な医療費抑制がある一方で、以下のような課題についても詳しく議論されました:
医療費の高騰と支払能力の格差。
無保険者問題の現状とその影響。
患者満足度と医療の質のジレンマ。
これらの課題を具体的なデータや事例を交えながら解説することで、アメリカの医療制度が直面している現実が明確になりました。

4. 日本への示唆
アメリカの医療制度の成功例や失敗例を通じて、日本が学べる教訓についても考察しました。
特に、マネージドケアが持つコスト管理や医療資源の最適配分の仕組みをどのように日本に応用できるかが議論され、参加者からも多くの意見が寄せられました。

今回の勉強会では、アメリカの医療制度に関する豊富な知識が共有されただけでなく、参加者同士のディスカッションも活発に行われました。
次回(2025年1月開催予定)は、アメリカの医療制度の後編として「米国の公的医療保険」をテーマに取り上げる予定です。

本勉強会にご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。引き続き、医療とテクノロジーの最前線を共有し、学びの場を提供してまいります!

👉 詳細はこちらからご確認ください:全6回のご参加申し込みはこちら