これまで、スウェーデン、フィンランド、デンマークと北欧の国々を医療制度勉強会で取り上げてきましたが、ノルウェーは現在、赤丸急上昇中の注目のヘルスケアシステムを擁する国となっています。
背景としましては、ノルウェーは1969年の北海油田の発見により、世界でも有数の裕福な国となっています。経済と社会保障は裏表の関係とあって、社会保障制度を拡充させていったノルウェーは、イギリスのNHSを手本に現在の医療制度の骨子を完成させました。
NHSは1997年の改革で大きく様変わりをしましたが、ノルウェーはイギリスの医療制度が上手く行ったら、こうなったという制度設計になっており、4つの地域保健当局が20の病院トラストで構成されています。（イギリスではNHSトラストは解体して、今はないです）

ノルウェーは税制度による皆保険制度を選択しています。
ノルウェー国民だけでなく、居住者全てに対して普遍的＆自動的に適用されるシステムになっています。
北欧の医療制度の特徴ですが、医療提供管理の主体は自治体にあります。
ノルウェーでは多くの医療機関が公立ですが、非営利の民間病院や、営利目的の民間病院もありますので、民間医療保険に加入する人もいます。（多くが、企業の福利厚生として加入している。その為、加入割合は人口の９％程度）
主に、待ち時間が短縮される事と、公的保険でカバーされない領域の医療を受ける事ができます。

また税方式の場合、無料で受診できる国が多い中で、自己負担上限が定められていますが、無料で医療提供をしていないのも大きな特徴と言えます。

またパンデミックを経験し、患者中心のケアに舵を切った事で、非常に高い評価を得るに至っています。

せっかくなんで、スウェーデンやフィンランドなどと比較しながら、一緒に勉強できればと思います！

ノルウェーの医療制度！

一緒に勉強しましょう！