ASEAN諸国は、医療ヘルスケア分野で熱い視線が向けられているエリアの一つです。
かつて、G7は世界のGDPの7割を占めていましたが、今は4割と大きく割合を下げています。
そして、それらのシェアを伸ばしているのが、グローバルサウスと呼ばれる国々です。
ASEAN諸国は、平均年齢が若く、安定した経済成長を続けています。
今回、取り上げるマレーシアも非常に注目を集めている国の一つです。
医療制度の特徴としては、税方式で運営される公立医療機関と、完全に自由診療の民間医療機関の2つを擁している事。
その為、民間医療保険が多くありますが、イスラム教圏では銀行や保険が教義上、運営しにくくなっています。
①お金を貸したり、運用して利子を得ること
②ギャンブルにお金を使う事(この場合、傷病になるかどうかわからないのに、お金を集める事を指します)
これらは同じイスラム教国である、インドネシアでも言えますが、タカフルというイスラム教の教義に合致した保険に加入している方が多くいます。
それとは別に、医療観光にも力を入れており、外貨獲得の手段としても活用されています。
自由市場主義的な色彩の強い制度ではありますが、それだけに医療ヘルスケア市場は活況と云えるでしょう。