イタリアの医療制度は、あんまり日本では注目されていませんが、医療制度の世界では、なかなかに評価されている制度の一つになります。安く高品質な医療提供がされているシステムと評価されています。

イタリアの医療制度は、WW２後、再構築されまして、社会保険制度が導入されましたが、先進国の例外ではなく、１９７０年代の２度のオイルショックで社会保障政策の見直しを迫られました。英仏独日米、共通する第二次世界大戦後の世界的な医療制度改革です。
その中で、イタリアは制度設計を社会保険制度から租税方式に、大胆な切り替えを実施します。
イギリスと同じ租税方式ではありますが、カナダと同じ地方分権方式でもあります。
一方で、自費診療を公的病院でも認めている、フレシキブルな制度設計になっています。
現状、各地域での運用が赤字化しており、構造的な改革が必要となっています。
ある意味、日本の事情にも近いという、いろんな国の要素がてんこ盛りなのが、イタリアの医療制度です。

あとGP制度が導入されています。
租税方式だと、ＧＰ制度は必須って感じな訳ですね！