新春、日本の医療制度2023を開催します。
暇な正月に、ラジオ感覚で日本の医療制度を学ぶ全5回の企画です。
2023年のスタートダッシュとか、新年早々やるのも疲れてしまうので、まったりゆっくり、仕事初めまでに勘を取り戻す為に参加して頂けるといいかな、と思います。
☆中世篇(飛鳥時代~江戸時代)
日本の昔の医療制度について勉強します。
仏教伝来と一緒に、伝染病も渡来してきて、仏僧たちが病気をやっつけるところから、日本の医療制度はスタートしていきます。
仏教と医療は切っても切れぬ中で、室町時代から、職業としての「医師」が登場してきます。
江戸時代になると「医師」はしっかりと確立していきます。
なかなか面白いです。
☆近代篇(明治~大正時代)
明治維新で、江戸時代までの日本古来の医療が否定されて、一気に西洋化が進みます。
当時のプロイセンの医療制度を参考に、日本は西洋医学が広まっていきます。
同時に、明治から大正へなるつれ、医療の社会化=一般民衆も医療にアクセスできるようにしろ!といった動きが出てきます。
同時に、世界もキナ臭くなってきており、1914年の第一次世界大戦から、医薬品の物価高などがあり、健康保険制度の必要性が叫ばれるようになりました。
☆近現代篇(戦前戦中戦後)
昭和元年にスタートした健康保険制度はいきなり、頓挫しかけます。
医療の掛かり方が確立していなかった訳ですね。
また社保だけでなく、国保を創る動きもあり、また民医連の前身であり医療組合などもできてきます。
だいぶ、世の中に「医療」が浸透してきたって感じでしたが、それもつかの間、日中戦争が始まってしまいます。
第二次世界大戦で、こうちくした医療制度は崩壊。終戦を迎えます。
日本の占領施策では、アメリカが長期占領を前提にした医療政策の構築をスタートします。
今日の日本の医療制度の大まかな設計図を書きますが、道半ばで去って行ってしまいます。どうなる、日本の医療制度!
☆現代編(1960年代~2020年まで)
GHQの置き土産である、国民皆保険制度の確立に向けて動いていく日本。
そして、日本医師会長に四半世紀に渡り君臨する、武見太郎氏が登場します。
日本医師会がいかにして、日本の医療を育てていったのか、が前半のハイライトになります。
後半は、武見太郎氏が亡くなった後、人ではなく仕組みで医療を統治しようとする厚生省の医療政策について、になります。
我々もなんか聞いた事あるような話を聞きながら、現在までの流れを確認しましょう。
☆令和篇(未来とか)
最終回は、日経メディカル編集長の山崎大作氏、ニッセイ基礎研究所の三原岳氏をゲストに、ここまでの日本の医療制度の歴史を振り返りながら、話をしていくスタイルです。長いです。210分です。
かかりつけ医制度、フォーミュラリー、PHRとEHRについての話などもあります。
かなり趣味人的な内容ですが、教科書には書いていない(というか、書けない)話が聞けます。
という感じの内容です。