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2026/2/26

一般社団法人あいつなぐ主催 いい病院の勉強会に「OTC類似薬と保険除外」をテーマに弊社代表の溝口博重が登壇しました。

「いい病院の勉強会」開催報告

OTC類似薬と保険除外をテーマに制度議論

2026年2月26日、一般社団法人あいつなぐ主催の「いい病院の勉強会」において、株式会社AMI&I 代表取締役 溝口博重が登壇し、「OTC類似薬と保険除外について」をテーマに講演を行いました。

近年、医療費の抑制策の一つとして、OTC類似薬(市販薬と類似する処方薬)の保険給付の見直しや保険除外の議論が政策論点として取り上げられています。本講演では、こうした議論の背景にある制度的経緯や政策意図を整理するとともに、医療制度全体への影響について解説しました。

講演ではまず、日本の医薬品制度の歴史的な整理として、処方薬・一般用医薬品(OTC)・OTC類似薬の位置づけがどのように形成されてきたのかについて説明が行われました。OTC類似薬は、もともと医療保険制度と薬事制度の間で形成された実務的なカテゴリーであり、単純に「市販薬と同じだから保険外」と整理できるものではない点が指摘されました。

また、OTC類似薬の保険除外を議論する際には、医療費削減だけでなく、医療アクセスや制度設計全体への影響を考慮する必要があることが示されました。例えば、アセトアミノフェンやワセリンなど、安価で安全性の高い薬剤が医療現場で広く使用されている現状を踏まえると、単純な保険除外は医療現場の実務や患者負担に予期せぬ影響を与える可能性があります。

さらに、OTC類似薬の議論が、費用対効果評価(HTA)や高額療養費制度など、医療費政策の他の論点と混同されやすい点についても整理が行われました。講演では、医療制度の設計を考える上では、それぞれの制度が持つ目的や役割を区別して議論することの重要性が強調されました。

講演後のディスカッションでは、医療現場の実務や患者負担の観点から、OTC類似薬の位置づけや制度のあり方について活発な意見交換が行われました。

参加者からは、

  • 「OTC類似薬の議論の背景がよく理解できた」

  • 「制度論として整理されており、現場の視点でも考えるきっかけになった」

といった声が寄せられました。

本勉強会を通じて、OTC類似薬をめぐる議論は単なる医療費削減の問題ではなく、医療制度の役割や医薬品制度の設計をどのように考えるかという政策的なテーマであることが改めて示されました。今後も医療制度を巡る重要な論点について、現場と制度の双方の視点から議論を深めていくことが期待されます。