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2026/2/25

【開催報告】第20回 教養としての戦争と医療と法 ~ ロシア革命② ロシア第一革命から2月革命まで~

【開催報告】第20回 教養としての戦争と医療と法

~ ロシア革命② ロシア第一革命から2月革命まで ~

2026年2月25日、オンライン勉強会
「教養としての戦争と医療と法」第20回を開催しました。

本講座は、近代以降の戦争史を軸に、国際秩序・政治制度・医療の発展を横断的に読み解く連続講座として毎月開催しています。講師は、研究員の緒方健氏と、株式会社AMI&I代表取締役の溝口博重が務めています。

今回の講座では、前回に続くロシア革命シリーズの第2回として、ロシア第一革命(1905年)から1917年の2月革命までの歴史的経緯を取り上げました。


ロシア第一革命 ― 帝政ロシアの揺らぎ

講座ではまず、1905年に起きたロシア第一革命の背景について解説しました。

19世紀末から20世紀初頭にかけて、ロシア帝国では急速な工業化が進む一方で、政治体制は皇帝による専制体制が維持されていました。社会的不満が高まる中で、1904年に始まった日露戦争の敗北が体制への不信を決定的なものとします。

1905年には「血の日曜日事件」を契機に、各地でストライキや暴動が広がり、ロシア帝国は大規模な政治危機に直面しました。この過程で、労働者評議会(ソビエト)の誕生や、立憲体制への部分的な移行など、後の革命につながる重要な動きが現れます。

講座では、ロシア第一革命を帝政体制の揺らぎが初めて顕在化した転換点として位置づけ、その歴史的意義について整理しました。


第一次世界大戦と帝政の崩壊

続いて、第一次世界大戦がロシア社会に与えた影響について解説が行われました。

戦争の長期化は、前線の膨大な人的損失だけでなく、国内経済の混乱や食料不足を引き起こしました。こうした状況の中で、皇帝ニコライ二世への信頼は急速に失われ、社会不安が拡大していきます。

1917年2月、ペトログラードでの労働者ストライキや市民の抗議運動が拡大し、軍部の支持も失った皇帝は退位を余儀なくされました。こうして、300年以上続いたロマノフ王朝は崩壊し、ロシア帝国の専制体制は終焉を迎えます。

講座では、この2月革命を、ロシア革命の決定的な転換点として位置づけ、その政治的・社会的背景について整理しました。


革命の次の段階へ

今回の講座では、ロシア帝政が崩壊するまでの歴史をたどることで、革命がどのような社会条件の中で生まれたのかを理解することを目的としました。

ロシア第一革命から2月革命までの過程を振り返ると、政治制度の限界、戦争による社会の疲弊、そして新しい政治思想の拡大が重なり合い、革命へと至ったことが見えてきます。


次回は「レーニンとソ連建国」

次回の講座では、ロシア革命シリーズの続編として、レーニンの思想と政治行動に焦点を当て、十月革命からソビエト政権の成立までを取り上げる予定です。

ロシア革命がどのようにして社会主義国家の誕生へとつながっていったのか、その歴史的過程をさらに掘り下げていきます。

【講師】
緒方 健氏(鹿児島出身) 研究員
溝口博重氏(青森県出身) AMI&I代表取締役

【過去開催の動画視聴もできます】
#1ウェストファリア条約~国家主権~
#2絶対王政への反抗~フランス革命~
#3ナポレオン戦争~欧州近代史の始まり~
#4イタリア統一戦争
#5クリミア戦争
#6アメリカ独立戦争
#7アメリカ南北戦争
#8アヘン戦争
#9普仏戦争
#10ビスマルク外交とベルリン会議
#11 日清戦争
#12 日露戦争
#13 第一次世界大戦 前夜 ~バルカン戦争~
#14 第一次世界大戦 1914-1915
#15 第一次世界大戦 1915-1916
#16 第一次世界大戦 1916-1917
#17 第一次世界大戦 1918年
#18 第一次世界大戦 1918年
#19 ロシア革命 マルクス社会主義とは?