【実施報告書】海外医療制度勉強会（イギリス編）
2024年4月17日、海外医療制度に関する勉強会を実施し、今回は「グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国（イギリス）」の医療制度をテーマに取り上げました。参加者は医療従事者、行政関係者、医療関連ビジネスに関心を持つ方々など計25名でした。

勉強会は以下の構成で進行しました。まず第1章では、イギリスの国家概要と各構成国の特徴について解説しました。第2章では国家建設から現在に至る簡単な歴史を概観し、第3章では国民保健サービス（NHS）の成立と発展過程を確認しました。

続く第4章では、プライマリーケア、セカンダリーケアの提供体制、保険薬局の役割、E-Health systemの概況といった具体的な医療提供体制を4つの小章（α〜δ）に分けて解説しました。第5章では、Quality／Accessibility／Costの3側面（QAC）からイギリスの医療制度を評価し、制度的な強みと課題を整理しました。第6章では医師の養成制度、診療報酬体系、デジタルヘルスの展開、そして医療観光についても取り上げ、多面的な理解を促しました。

最後に質疑応答を含むまとめの時間を設け、参加者同士での知見共有も活発に行われました。参加者からは「他国制度と比較して日本の立ち位置を考える良い機会になった」「NHSの仕組みと課題の両面が理解できた」といった声が寄せられました。

来月は、フランスの医療制度をテーマに、継続的に勉強会を開催するします。