JPCAは日本社会の基盤インフラとしてのプライマリ・ケアの確立を目指して、2023年9月よりかかりつけ医機能制度WG、ワークフォースWG(プライマリ・ケアチームの在り方検討)、データWG、市民ニーズWG、課題検討WGという5つのWGを設置して、各WGについてはテーマに関心を持つ会員の参加、また非会員の有識者の参加を依頼し、自由で活発な議論していきます。
弊社代表、溝口博重も、課題検討WGのメンバーとして任命頂き、参加しております。
https://www.primarycare-japan.com/news-detail.php?nid=537
【以下、溝口私見】
本邦において「プライマリ・ケア」はちょっと分かりにくい立ち位置にあると思います。
一番最初に診察にかかる事を「プライマリ・ケア」と言いますし、初期診療の事も「プライマリ・ケア」と言います。
広義では、かかりつけ医も「プライマリ・ケア」ですし、人によって「プライマリ・ケア」の言葉の定義が異なる事から、ディスカッションが非常に難しいです。
まずは言葉の定義と役割を明確にする事で、明瞭なディスカッションが可能になると思っています。
たとえば「プライマリ・ケア」と対比する言葉は「セカンダリー・ケア」です。
外来診療に対しての、専門医療/入院医療になります。
本邦に於いては、専門医が開業している事もあって、いきなり専門外来にかかる事もできる事から、「プライマリ・ケア」の定義づけが難しくなっているような印象もありますが、専門外来は全部セカンダリー・ケアとしてまとめてしまえば、すっきりです。
構造的に医療提供体制を整備する事が、制度面あるいは政策面では必要と考えます。
諸外国の医療制度改革等を勉強している事が、少しでも日本の医療制度に還元できればと思っております。