グループ病院であり、経営企画を担当する部門を立ち上げたいという事で相談を頂きました。
経営コンサルタントを雇っているとの事ですが、これらを内製化したいといった主旨が強く、コンサルタントへの不満が見え隠れする依頼です。
「経営企画」に何に期待するのか、という点から確認。
何か経営的にすごい事を企画してくれる部署、という感じだったので、まずはやる事を決めましょう、からスタート。病院は毎日患者さんを診て回っており、1年先、3年先、5年先まで考えて仕事をしている人が少ないです。普通の会社もそうなんですが。
「経営企画」は中長期的に組織の方針を見て考える仕事で、1年先、3年先、5年先に向けて何をすべきか企画をする部署である、と言う事で合意形成。
ヒト・モノ・カネ・をどのように投資して、組織を拡大させるのか、というのをカタチに落とし込む事が大事という事で、まずは院長の頭の中身を文字にして、それを実現するのを目標に経営企画室の立ち上げをスタート。
今回は病院の中から公募で、全職種から募り、3名が立候補。専任にしても、今はそんな仕事がないので、兼任でスタートとなりました。(医師1名、理学療法士1名、看護師1名)
現在は専任は事務スタッフ1名で、経営企画係という形で、6名まで増えており、様々な企画などを実施するようになっています。当初の院長のイメージしていたカタチではありませんが、中期的に物事を考えて企画するスタッフが、各職種にいる事で意思決定の浸透が早く、また実効力のある取組ができるようになっています。
組織開発のメソッドを導入しての結果ではありますが、中長期的に企画立案する人材を院内で育てる事で、組織のできる事の幅が大きくなります。