地域連携

急性期病院(250床、茨城県)

地域連携室の立ち上げをしたいとの事で、相談を頂きました。入退院支援については、SW2名と看護師1名がいて対応をしているとの事でしたが、入退院相談の窓口だけであり、病院として地域連携を強化していきたいとの方針との事でした。

体制人数的には十分です。

SW2名はもっぱら、入退院支援で、看護師さんは病棟管理の窓口と言う事で、院内に限ればよくできていましたが、所属が不明瞭で、上司も不明でした。組織としては「地域と患者さんの接点」という位置づけですが、組織図には名前はあるけど、何やってるかよく分からん部署という立ち位置です。

病院幹部を集めて『地域連携』とは何ぞや?という研修を実施。

病病連携、病診連携、医介連携など、今後はシームレスで他施設との連携が重要になってくる事をご理解頂いた上で、EHRなどの情報連携を説明。例えば、紹介状一つとってひな形はなく、連携書類などを統一していく事で、地域間の連携を強化できると説明。

地域に対する顔にあたるのが「地域連携室」なので、院長直下の組織がよい、と言う事で院長の直轄組織になり、また医師も参加した方がよいという事で、内科部長が参加する事になりました。
市内では一番大きい病院という事もあるので、勉強会の企画、医師会との連携などを強化していく事で地域の中で、何かあれば相談をして頂ける病院を3年で目指そうという事で取組を開始、一定の成果を得る事ができました。(コロナ感染症の流行で一旦ストップしていまいましたが)
地域連携で、どのポジションになるかで変わってきますが、地域の情報ハブになる事で、様々な取組でイニシアチブをとる事が可能となります。