新着情報 新着情報のアイコン画像 Information

2021/6/18

6/17 海外医療制度勉強会 中華人民共和国の医療制度  ~世界一人口を誇る中国の国民皆保険制度~

中華人民共和国の医療制度に関して、弊社代表の溝口博重が講演をしました

13億人の人口を誇る中華人民共和国の医療制度について、今回は解説を致します。
中国の医療制度は、2000年過ぎてから、猛烈な勢いで整備をされていますが、それ以前の毛沢東の頃に、途上国で最も整備された医療制度、とまで評価される仕組みがありました。
それがダメになって、2002年のWHOの評価では、最低評価に近い医療システムの国となり、そこから医療制度の近代化を進めてきた歴史があります。
中国は、そこから説明しないと分かり難い事もあるので、戦後から現代までババっと説明します。

「医療貯蓄型保険制度

前回のシンガポールと同じ基本設計の医療制度を中国は採用しています。
自己負担率などは基本設計はありますが、13億人もいると社会実験として都市ごとに制度設計を変えて、同時並行で最適な制度を探す事ができます。上海、天津、北京、重慶など主要都市ごとに負担率などを変えて、取り組んだりできるのは、でかい国土と沢山の人口、なにより、人民は国家のものなので、そこが資本主義国家とは一味違います。
また保険診療という概念もありませんので、基本治療費は自費です。
しかもボッタくります。
江沢民国家主席以降、このぼったくりを取りしまってはいますが、まだ壊滅できておりません。この辺りが、次回のヘルスケアサービスの解説にもつながっていきます。
中国国内で、貨幣が使われなくなったのも、粗悪な偽札が出回っているからであり、社会インフラへの不信を解決する方策としてのICTという位置づけです。医療も同じで、中国の医療サービスが進んでいるように見えるのは、社会への不信が原動力の一つになっています。
今回は、中国の医療制度の解説。
次回は、中国のヘルスケアサービスの解説。
前後半で中国編に突入します。是非、ご参加ください。