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2020/12/08

12/14 デジタルヘルス学会  デジタル死生観の座長を弊社代表の溝口博重が担当します。

【概要】
デジタルヘルスの主目的を整理すると以下の3つに関わってくると考えています。
・アクセス
・クォリティ
・コスト
「デジタルヘルス」はテクノロジーを使って、コストを押し下げたり、アクセスを向上させたりするけど、クォリティを下げない事にこそ、本分があると思っています。(中にはクォリティを上げるのもあるのかもしれませんが)
で、そこで気になる事。
医療ヘルスケアは「ヒトの健康」を扱う領域であり、究極的には「ヒトの生き死に」に関わる領域でもあります。
コストを下げ、アクセスを上げて、クォリティを維持する事が、生き死にに関しても、まずはできるのか?という課題。
加えて、AIなどを利用すれば、生前のキオクを移し、電子記録上で生きているようにふるまわせる事もできる、といった事も、現実上でありうると言われています。
つまり肉体的に死んでも、頭脳が生きている(?)みたいな状況ってどうなの?と。
次に、それって技術的にできるのと、倫理的にやっていいのはちょっと違うよね、という課題。
さらに、それって今だけじゃないの?デジタルを介して実施する事って、当たり前になっていくんじゃないの?
といった感じで、他の分科会の企画とはちょっと視座を変えてのディスカッションをしたいと思います。
AI、ロボット、遠隔医療、5Gなどこれまでの臨床シーンを一変するだけのポテンシャルを持つ技術に対して、積極的に導入をするにしても、倫理的・情緒的な問題を下らないと一蹴するには、人間は感情的すぎると思っています。
一つくらいは、こうした技術に対して、別の切り口でディスカッションするのも面白いのではないかと思いまして、企画しております。
今回、医療倫理の話を三浦先生に。
臨床宗教師の立場から、遠山先生に。
ファシリテーターとして、溝口が担当して、参加者の皆さんとも意見交換しつつ、「生き死にに関わる部分」の技術化ってどういった問題をはらんでいるのか?
あるいは、それって感傷にすぎないよね、という話なのか。
いずれにせよ、人間一回しか死ねないので、その「死」に際してのデジタルヘルスはどのように関わっていくべきなのか、というのを掘り下げる機会としたいと思います。
医療やデジタルヘルスだけではなく
宗教に興味のある方
哲学に興味のある方
倫理に興味のある方
などにとって面白いアプローチになればと思っております