新しく『MADIC（読み方：マディック）』という会を立ち上げます。
『医師による医師のための医師スキルと医院経営を語る会』になります。
名称の由来は「Council of Management Skills Development for Doctors and Innovation of Clinic by Doctors without Conflict Of Interest」となりまして、直訳すると『利益相反のない、医師による医師の経営スキルアップと医院の発展の協議会』となります。

昨今、医院承継や医院開業の支援する企業が増えてきましたが、顧客側（つまり医師側）から見た場合、本当に我々にとってメリットのある話なのか、と疑念を持たれることも多いかと思います。
あちらもビジネスでやっているのだから、と思う反面、納得いかない事も多いのではないかと思います。

そこで、これまでも数多くの開業セミナーで「業者不要論」を語り、最近は開業セミナーの講師に呼ばれなくなった老木浩之先生（医療法人ハイメックス理事長）を中心に、現役の開業医が、これから開業する医師、あるいは同業の医師に必要な活きた情報を学ぶ場を提供しようと、発足したのが『MADIC（読み方：マディック）』になります。

基本的に、医院経営や開業についての勉強を定期的に実施していく会だと思って頂ければと思います。
今回、キックオフとなりますが、第一回は皆さんご興味がある、医院承継と分院展開について、２名の先生からお話を頂きます。

テーマ①「医院承継の実際とポイント、自身の経験を含めて」
講　師：松本浩明先生（医療法人山口医院　院長）
内　容：
１０年前に医院承継をして、自身の勉強をするために２年前に退職し海外留学、そして今年から再び院長として復職する、という、国内において、稀有な経験を持たれる松本浩明先生に、医院承継のヒト・モノ・カネについての話と、一度、海外赴任をするために辞められて、復職された経験について、お話を頂きます。
なかなか同じような経験をする方もいないかと思いますが、ご興味を持たれる方もいらっしゃるのではないでしょうか？
「開業」が医師のキャリアの一つのゴールと思われていますが、そこから海外赴任を得て、復職する、という部分は、開業後のキャリアを考える上でのヒントにもなるかと思います。
こういった場で講演されるのは初めて、との事ですので、ご興味頂ける内容ではないかと思います。

テーマ②「地域における分院展開戦略と医院経営」
講　師：老木浩之先生（老木医院　院長）
内　容：
医療法人ハイメックス理事長として、現在３つの医院を経営する老木浩之先生に講演を頂きます。
一番新しい医院である「はるか耳鼻咽喉科」は今年１０月１日オープンであり、直近の開業事情と、分院展開の狙いや意義についてお話を頂きます。
基本的には、本院である「老木医院」は有床診療所であり、手術機能を持つ耳鼻咽喉科クリニックであり、分院である「みらい耳鼻咽喉科」で患者を集めて、紹介していく、というのが基本になっています。
加えて、和泉府中駅と和泉中央駅の中間に本院が位置し、両方の駅前に分院を展開する事によって、地域の耳鼻科医療における参入障壁を作る事に成功している事例ともいえるかと思います。
分院展開の意味としては、その大きくはマイケル・ポーターの競争戦略にあるように思えます。参入障壁を作る事、顧客（患者）から選ばれやすい環境を作る事、同業との差別化（手術を行う）といった形で、ポジショニング戦略を徹底する事によって、泉州におけるマーケットへの新規開業を避けさせるとともに、地域患者へのアプローチを強化することに成功しています。
医院経営の教科書に掲載してもよいくらいの事例であり、リアルタイムで分院展開をした、直近の医院経営者の声と、その哲学についてお話を頂きます。
コンサルタントではなく、医師の視点からの経営を学ぶによい機会だと思います。

以上、２講演を準備しております。
今回はキックオフという事もあり、みなさまに『MADIC』の取組を知って頂く事を目的としておりますので、参加費を無料としております。
また原則、参加は医師のみとさせて頂きますが、同行者１名までOKです。
ほか、当日の講演資料などもPDFでプレゼントさせて頂きます。
是非多くの参加者をお待ちしております。

主　宰：MADIC（マディック）
医師による医師のための医師スキルと医院経営を語る会
テーマ：医院承継をするにあたっての注目ポイント
日　時：１１月２３日（土）１４～１７時
場　所：CIVI研修センター　新大阪東　E301会議室
講　師：老木浩之先生「分院展開」
松本浩明先生「医院承継」
参加費：無　料

上記イベントの企画運営に参画しました。